タブレットを初期化する方法と注意点まとめ

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タブレットを手放す前や、動作が不安定になったときに「初期化」を検討する方も多いのではないでしょうか。
しかし、初期化には注意点や事前準備があり、誤った操作をすると大切なデータを失うこともあります。
この記事では、タブレットの初期化方法をOS別にわかりやすく解説し、失敗を防ぐためのポイントを丁寧にご紹介します。

初期化する事前準備

タブレットを初期化する前には、大切な情報の消失や情報漏洩を防ぐための準備が必要です。
安全に初期化を行うためには、こうした事前のひと手間がとても重要です。

データのバックアップ

タブレットを初期化すると、写真や連絡先、アプリの情報などがすべて削除されてしまいます。

一度消えてしまったデータは元に戻せないため、初期化の前には必ずバックアップをとっておくことが大切です。

必要なデータは、GoogleドライブやiCloudといったクラウドサービスを利用すれば、簡単に保存できます。
設定からボタンひとつでバックアップできる機能もあるため、手間はほとんどかかりません。

また、ゲームアプリなど一部のデータは、アプリごとに専用の引き継ぎ設定や手続きが必要です。忘れずに確認しておきましょう。

「あとで必要になるかもしれない」そんなデータもあるかもしれません。
たとえ今は不要に思えても、後悔しないように念のため保存しておくことをおすすめします。

Googleアカウントの削除

端末からGoogleアカウントの情報を削除しておきましょう。

仮に新しく端末を手にした人にGoogleアカウントが知られてしまうと、Googleが提供するさまざまなサービスにアクセスされてしまいます。

Googleフォト、Googleドキュメント、カレンダーなど個人情報につながるものも多いため注意が必要です。「設定」内の「アカウント」の項目から削除できます。

Apple ID

iPadなどのApple製品を初期化する前には、Apple IDのサインアウトが必要です。

これを行わずに初期化すると、「アクティベーションロック」が有効なままとなり、他の人がその端末を利用できなくなってしまいます。

こうしたトラブルを防ぐには、事前にApple IDから確実にサインアウトしておきましょう。具体的には、次の操作を行います。

・「iPadを探す」機能をオフにする

・iCloudからサインアウトする

・アクティベーションロックを解除する

手順は「設定」アプリで自分の名前をタップし、「サインアウト」を選んでApple IDのパスワードを入力するだけです。

なお、Apple Watchと連携している場合は、必要に応じてペアリングの解除も検討してください。

これらの作業を怠ると、買取を断られたり、譲渡先で使用できないケースが起こり得ます。初期化前には必ず確認し、確実に対応しておくことが大切です。

端末の暗号確認

一部のAndroid端末では、初期化の前に端末が暗号化されているか確認しておくと安心です。

暗号化されていない状態で初期化すると、データが復元可能な状態で残る可能性があります。設定アプリ内の「セキュリティ」から確認できます。

タブレットの初期化方法(OS別)

タブレットの初期化方法は、使用しているOS(iOSまたはAndroid)によって操作手順が異なります。
誤操作を防ぐためにも、必ずご自身の端末に合った方法を確認し、順を追って進めるようにしましょう。
以下では、iPadとAndroidタブレットそれぞれの初期化手順をご紹介します。

iPad(iOS端末)の初期化手順

iPadを初期化するには、次のように操作します。

・「設定」アプリを開き、「一般」をタップ

・下の方にある「転送またはリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択

・「すべてのメディアとデータを消去し、すべての設定をリセットします」と表示されたら確認

・最終確認後、「消去」を選ぶと初期化が開始されます

OSのバージョンによって文言や位置が異なることもあるため、操作に迷ったらApple公式サポートを参照すると安心です。

Android端末の初期化手順

Androidタブレットを初期化するには、次の手順で進めます。

・ホーム画面から「設定」を開く

・「システム」→「リセット」→「端末をリセット」を選ぶ

・「すべて消去」または「出荷時設定にリセット」をタップする

これで端末の初期化が始まります。
メーカーや機種によって表示される言葉が多少異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。

初期化が完了したら、設定やデータの確認作業を忘れずに行いましょう。

初期化後にやるべき確認と注意

何も設定されていない状態では、タブレット本来の機能を十分に使えません。ここでは、初期化後に行うべき基本的な確認ポイントを紹介します。

アカウント情報の再ログイン

初期化後はGoogleアカウントやApple IDに再度ログインする必要があります。

ログインしないとアプリのダウンロードや設定の復元ができません。IDやパスワードは、前もって確認しておくと安心です。

アプリやデータの再インストール

バックアップしていたデータを元に戻すことで、スムーズに元の環境に近づけることができます。

GoogleドライブやiCloudからの復元操作は、初期設定中に案内されることが多いため、復元手順は画面の案内に沿って進めれば問題ありません。

セキュリティ設定(指紋認証・PINなど)の再登録

指紋認証や顔認証、ロック画面のPINなどの設定も初期化でリセットされます。

セキュリティ設定も忘れずに再登録しておきましょう。

ソフトウェアアップデートの確認

初期化直後はOSやプリインストールアプリのアップデートが必要な場合があります。

タブレットの設定画面から、最新の状態に更新しておきましょう。セキュリティ対策としても重要です。

まとめ

タブレットの初期化は、データの完全な削除と端末状態のリセットを行う重要な操作です。

端末を手放すときだけでなく、動作の不具合を改善したいときにも役立ちます。ただし、実行する前には必ずバックアップを取り、GoogleアカウントやApple IDの解除、端末の暗号化状態などを確認しておくことが必要です。

OSによって手順は異なるため、iPadやAndroidそれぞれの手順に従って慎重に操作しましょう。初期化が完了した後も、アカウントの再ログインやセキュリティ設定、ソフトウェアアップデートの確認を忘れずに行うことで、トラブルなく快適な使用環境が整います。

しっかり準備し、適切な手順を踏めば、初期化は決して怖いものではありません。大切な情報を守りながら、安全かつスムーズに初期化を進めていきましょう。

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