スマホのバッテリーを長持ちさせる方法

スマホのバッテリーを長持ちさせる方法 post thumbnail image

「朝フル充電したのに、夕方には残り20%……」そんな経験、ありませんか?

スマホのバッテリーの減りが早いと感じるなら、使い方の見直しが効果的です。アプリの設定や画面の明るさ、通信機能のオンオフなど、毎日のちょっとした工夫で、バッテリーの持ちは確実に改善できます。

この記事では、スマホの充電が減る原因と、バッテリーを長持ちさせるための具体的な対策を、iPhone・Androidそれぞれに分けてわかりやすく解説します。

「できるだけ充電の回数を減らしたい」「外出先での電池切れを防ぎたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

充電の減りが早い原因は?

スマホのバッテリーがすぐに減ってしまうのは、単なる「使いすぎ」だけが原因ではありません。
実は、意識していない間にもバッテリーを消耗している設定や習慣が多く存在します。

この章では、バッテリーが減りやすくなる代表的な4つの原因を紹介します。現状を把握することが、長持ちの第一歩です。

バッテリーの寿命

スマホのバッテリーには寿命があり、長く使い続けると少しずつ性能が低下していきます。
どれだけ設定を見直しても電池の持ちが改善しない場合は、バッテリーの劣化が原因かもしれません。
今の状態を一度チェックしてみることで、適切な対処方法が見えてきます。

・iPhoneの場合

1.「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」

2.「最大容量」の数値が80%以下ならバッテリーの劣化が進んでいる状態

3.「ピークパフォーマンス性能」も確認しておくと安心

・Androidの場合

※機種によって確認方法は異なりますが、一般的には以下の方法で対応できます。

方法1:設定アプリで確認

1.「設定」→「バッテリー」または「端末情報」

2.「バッテリーの状態」や「電池の健康状態」がある場合、そこから確認

方法2:バッテリー管理アプリを使う(例:AccuBatteryなど)
Google Playからインストールすることで、バッテリー容量や劣化の度合いを把握できます。

スマホの充電を長持ちさせる方法

毎日スマホを使う中で、「充電がもたない」と感じる場面は誰にでもあるものです。
実は、ちょっとした設定の見直しや機能の使い方を変えるだけで、バッテリーの持ちは大きく改善されます。

このセクションでは、誰でもすぐに実践できる省電力の工夫をiPhoneとAndroidに分けて紹介します。
細かなポイントを押さえておくだけで、充電の頻度を減らし、スマホを快適に使い続けられるようになります。

アプリの設定変更やアンインストールの方法

スマホには、使っていないアプリや常にバックグラウンドで動作しているアプリが多く存在します。
これらは気づかないうちにバッテリーを消耗する原因になっていることがあります。
不要なアプリは思い切って削除し、使用頻度の低いアプリは通知や位置情報の利用を制限することで、電池持ちを改善できます

・iPhoneでの設定・削除方法

1.設定アプリを開き、「バッテリー」をタップ

2.バッテリー使用状況のグラフで、電力を多く消費しているアプリを確認

3.不要なアプリはホーム画面で長押しし、「Appを削除」

4.通知の制限は「設定」→「通知」からアプリを選んで調整

5.位置情報は「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」で個別に設定可能

・Androidでの設定・削除方法

1.設定アプリを開き、「バッテリー」または「デバイスケア」→「バッテリー」を選択

2.使用率の高いアプリを確認

3.不要なアプリはアプリアイコンを長押し→「アンインストール」

4.通知は「設定」→「アプリ」→対象アプリ→「通知」から無効化

5.位置情報は「設定」→「位置情報」→「アプリの権限」で制限可能

スマホの設定を変更

スマートフォンには、バッテリーを節約するための便利な設定が多数用意されています。
画面の明るさや自動ロック時間、アニメーション効果などを調整することで、余計な電力の消費を抑えることができます。
日常的な設定を見直すだけでも、バッテリーの持ちは大きく変わります。

・iPhoneでの省エネ設定方法

1.画面の明るさ:「設定」→「画面表示と明るさ」で自動調整をオンにする、または明るさを手動で下げる

2.自動ロック:「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」を短めに設定(例:30秒~1分)

3.視差効果の削減:「設定」→「アクセシビリティ」→「動作」→「視差効果を減らす」をオンにする

4.通知の整理:「設定」→「通知」から不要なアプリの通知をオフにする

・Androidでの省エネ設定方法

1.画面の明るさ:「設定」→「ディスプレイ」→「明るさのレベル」で自動調整をオン、または明るさを下げる

2.スリープ時間:「設定」→「ディスプレイ」→「スリープ」で画面が消えるまでの時間を短めに設定

3.アニメーションの削減:「設定」→「開発者向けオプション」→「ウィンドウアニメスケール」などを「オフ」または「0.5x」に変更(※開発者モード有効化が必要)

4.通知の制限:「設定」→「アプリ」→各アプリの通知設定で不要なものをオフにする

Wi-FiやBluetoothをオフにする

使っていないときにWi-FiやBluetoothがオンのままだと、通信先を探し続けてしまい、余計な電力を消費してしまいます。
特に移動中やネット接続が不要な場面では、こまめにオフにしておくことでバッテリーの節約につながります。

・iPhoneでの通信機能オフ方法

1.コントロールセンターからオフにする
 画面右上から下にスワイプして「Wi-Fi」や「Bluetooth」のアイコンをタップし、グレーになっていることを確認します。

2.完全にオフにするには設定アプリから
 「設定」→「Wi-Fi」「Bluetooth」それぞれを開き、「オフ」に切り替えることで、完全に機能を停止できます。

※コントロールセンターでオフにしても、一定時間後に自動でオンに戻ることがあるため、長時間使わない場合は設定からの操作がおすすめです。

・Androidでの通信機能オフ方法

1.クイック設定パネルからオフにする
 画面上部から下にスワイプして、クイック設定パネルの「Wi-Fi」「Bluetooth」アイコンをタップしてオフにします。

2.設定アプリから詳しく管理する
 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」または「Bluetooth」→「使用しない」を選択すれば、確実にオフにできます。

Wi-FiやBluetoothは便利な機能ですが、必要ないときは積極的にオフにすることで、バッテリーの節約になります。日常的な習慣にするのがおすすめです。

省電力モード・低電力モードをオンにする

スマホには、バッテリーの消耗を抑えるための「省電力モード」や「低電力モード」が用意されています。
これらを有効にすることで、バックグラウンド動作の制限や画面の明るさ調整などが自動で行われ、バッテリーの持ち時間を延ばすことができます。
特に外出先での長時間使用や、充電ができない状況では活用したい設定です。

・iPhoneでの省電力モード設定方法

1.「設定」からオンにする
 「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」をオンに切り替えます。
 有効になると、バッテリー残量のアイコンが黄色に変わります。

2.コントロールセンターから簡単に切り替え
 「設定」→「コントロールセンター」→「コントロールを追加」から「低電力モード」を追加すれば、ワンタップで切り替え可能になります。

※低電力モード中は、一部のアプリの動作や通知が制限されることがありますが、基本的な操作には問題ありません。

・Androidでの省電力モード設定方法

1.「バッテリーセーバー」をオンにする
 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーセーバー(または省電力モード)」をオンにします。
 機種によっては「超省電力モード」など名称が異なる場合があります。

2.スケジュール設定や自動起動の活用
 機種によっては、バッテリー残量が一定以下になったときに自動で省電力モードに切り替える設定も可能です。

省電力モードをうまく使えば、バッテリーの消費を抑えながら快適にスマホを使い続けることができます。特にバッテリーが少ないときは、早めの切り替えがポイントです。

充電したまま長時間放置しない

スマホを夜間に充電して朝までそのままにしていませんか?
これは多くの人が何気なくやっている習慣ですが、バッテリーの寿命に悪影響を与える可能性があります。
満充電のまま長時間放置すると、リチウムイオンバッテリーに負担がかかり、劣化を早める原因となるからです。
できるだけ満充電状態を避け、必要な分だけ充電する使い方が望ましいとされています。

・iPhoneでの充電最適化設定方法

iPhoneには「最適化されたバッテリー充電」という機能があります。
これは、ユーザーの充電習慣を学習し、バッテリーが80%に達したところで一時停止し、必要なタイミングで残り20%を充電する仕組みです。
この機能を活用すれば、夜間に充電しても満充電での放置を防げます。

設定は以下の手順で行います。

1.「設定」を開く

2.「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」を選択

3.「最適化されたバッテリー充電」をオンにする

この機能を活用することで、バッテリーの劣化を抑えつつ、安心して充電が可能になります。
H4:Androidの場合

・Androidでの充電最適化設定方法

Android端末にはiPhoneと異なり、「最適化されたバッテリー充電」が標準搭載されていない機種も多くあります。
そのため、充電しっぱなしの状態が続くと、バッテリーの劣化が早まるリスクがあります。

ただし、一部の機種(例:Google Pixelや一部のXperia、Galaxyなど)では「充電最適化」機能が搭載されており、端末が使用習慣を学習して充電スピードを調整することもあります。

設定確認の一例:

1.「設定」アプリを開く

2.「バッテリー」または「デバイスケア」を選択

3.「バッテリー保護」や「充電の最適化」などの項目があればオンにする

もし最適化機能がない場合は、長時間の満充電状態を避けるために、就寝前に充電器から外す、タイマー付きの電源タップを利用するなどの工夫がおすすめです。

発熱状態で長時間使用しない

スマホが高温になると、バッテリーや内部パーツが劣化しやすくなります。
特にゲームや動画視聴、充電中の操作などは発熱の原因となるため、注意が必要です。ここでは、iPhoneとAndroidそれぞれで気をつけたいポイントを紹介します。

・iPhoneでの発熱対策と使用時の工夫

iPhoneは高負荷のアプリや高温の環境下で発熱しやすく、一定温度を超えると自動で明るさを下げたり、動作を制限する保護機能が働きます。ただし、それでも長時間の使用を続けるとバッテリーの劣化や処理速度の低下を招くことがあります。

とくに以下のような使い方は避けましょう。

・直射日光の下での使用
 夏場の屋外など、iPhoneが直射日光にさらされると内部温度が急上昇します。

・充電しながらのゲームや動画視聴
 充電による発熱とアプリ動作の負荷が重なり、過熱状態に陥りやすくなります。

・車内など高温環境での放置
 使用していなくても、高温の場所に置きっぱなしにするとバッテリーにダメージを与えます。

端末が熱を持ってきたら、いったん使用を中断し、風通しのよい場所で自然に冷ますようにしましょう。強制的に冷やそうと保冷剤や冷風を当てると、内部に結露が発生するリスクがあるため控えてください。

・Androidでの発熱対策と使用時の工夫

Android端末も発熱に弱く、過度な温度上昇はバッテリー劣化や処理能力の低下につながります。特に、メーカーや機種によって冷却性能や最適化の仕組みが異なるため、注意が必要です。

次のような使用は控えるようにしましょう。

重いアプリを長時間使い続ける
 ゲームや動画編集アプリなどを長時間使用すると、CPUやGPUが高温になりやすくなります。

高温環境での充電・操作
 真夏の屋外や車内など高温な場所で使うと、本体温度が著しく上昇し、端末の動作に影響を与えます。

充電中のケース使用
 厚みのあるケースを付けたまま充電すると熱がこもりやすくなり、放熱の妨げになります。

Android端末の一部には温度が上がると自動でパフォーマンスを制限する機能がありますが、それに頼りすぎるのではなく、普段から発熱を避ける使い方を意識することが大切です。熱を感じたら使用を中断し、涼しい場所で休ませるようにしましょう。

ダークモードの使用も検討

スマホのバッテリーを少しでも長持ちさせたい場合、画面設定の見直しも有効な対策のひとつです。とくに「ダークモード」は、特定の画面技術(有機ELなど)を採用している端末で、消費電力の軽減が期待できます。目の疲れを和らげる効果もあり、日常的な使い方の中で取り入れやすい設定です。ここでは、iPhoneとAndroidそれぞれのダークモード設定方法と、その効果について紹介します。

・iPhoneでのダークモード設定方法

iPhoneでは、iOS 13以降に搭載された「ダークモード」を使うことで、特に有機ELディスプレイを搭載している機種(iPhone X以降の一部モデル)において、画面表示によるバッテリー消費を抑えることができます。背景を黒ベースにすることで、黒いピクセルは発光を伴わないため、電力を使いません。

設定方法は以下のとおりです。
1.「設定」アプリを開く
2.「画面表示と明るさ」を選択
3.「外観モード」で「ダーク」をタップ

また「自動」をオンにすれば、時間帯や日没に合わせて自動で切り替えることもできます。日中はライト、夜間はダークと使い分けることで、バッテリーの節約と視認性のバランスを取りやすくなります。

・Androidでのダークモード設定方法

Androidでも多くの機種でダークモードが搭載されており、特に有機ELディスプレイを採用しているスマートフォンでは、黒背景によりバッテリーの消費を抑える効果が期待できます。画面の多くが黒で表示されることで、不要な発光を抑えられ、省エネにつながります。

設定方法は次のとおりです。
1.「設定」アプリを開く
2.「ディスプレイ」または「画面設定」を選ぶ
3.「ダークテーマ」や「ダークモード」をオンにする

一部のAndroid端末では「スケジュール設定」機能もあり、時間帯や日没に合わせて自動でライトモードと切り替えることができます。暗い場所での目の負担軽減にも効果的なため、ぜひ活用してみましょう。

アプリの使用状況の確認

アプリのバックグラウンド動作は、代表的なバッテリー消耗の原因です。
知らないうちに起動していたり、通信を続けているアプリがあると、電池はどんどん減ってしまいます。

・iPhoneの場合

1.「設定」アプリを開く

2.「バッテリー」をタップ

3.「バッテリー使用状況」や「アクティビティ」で、どのアプリが電力を消費しているか確認

4.不要なアプリは削除、またはバックグラウンド更新を停止(「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」)

・Androidの場合

1.「設定」アプリを開く

2.「バッテリー」または「デバイスケア」→「バッテリー使用量」へ進む

3.消費が多いアプリを確認

4.不要なアプリはアンインストール、または「設定」→「アプリ」→対象アプリ→「バッテリー使用の制限」を選択

スマホの明るさ調整

画面の明るさ設定もバッテリーに大きく影響します。明るすぎる画面をそれだけで電力消費が増加します。

・iPhoneでの明るさ設定と自動調整の方法

1.「設定」→「画面表示と明るさ」

2.「明るさ」のスライダーを調整

3.「True Tone」や「Night Shift」も併用すると快適さと省電力が両立可能

※通知センターを下にスワイプしても明るさはすぐに調整できます。

・Androidでの明るさ調整と自動調整の使い方

1.「設定」→「ディスプレイ」→「明るさレベル」

2.スライダーで調整

3.「自動調整」や「アダプティブディスプレイ」をオンにすると、環境に応じて明るさを自動制御できます。

Wi-FiやBluetoothのオフにする


Wi-FiやBluetoothは、未接続時でも接続先を探し続けるため、不要な電力を消費します。使用していないときはオフにしましょう。

・iPhoneでのWi-Fi・Bluetoothのオフ方法

1.「設定」→「Wi-Fi」または「Bluetooth」

2.必要のないときは「オフ」に切り替え

※コントロールセンター(画面右上を下スワイプ)からも簡単にオン・オフ切替が可能です。

・AndroidでのWi-Fi・Bluetoothのオフ方法

1.「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」や「Bluetooth」

2.使用しない場合は「オフ」に設定

※機種により「クイック設定パネル(画面上から下スワイプ)」で操作することも可能です。

まとめ

スマホのバッテリーを長持ちさせるには、日々の使い方を少し見直すだけで、大きな改善が見込めます。アプリの設定や削除、画面の明るさ調整、不要な通信機能のオフ、省電力モードの活用など、すぐに始められる対策が豊富にあります。

また、充電中の使い方や発熱対策、ダークモードの活用といった日常の習慣も、バッテリーの寿命を延ばすうえで欠かせません。iPhoneとAndroidで設定手順は異なるものの、基本的な考え方は共通しています。

日々のちょっとした工夫が、スマホの快適な使用とバッテリーの健康を守る鍵となります。まずは、「明るさの自動調整をオンにする」「不要なアプリを削除する」など、すぐに実践できる対策から始めてみましょう。小さな習慣の積み重ねが、確かな省エネ効果につながります。

Related Post

iPad 寄付

iPadを寄付するには?iPadを寄付するには?

使わなくなったiPadを手放すとき、「まだ使えるのにもったいない」と感じたことはありませんか?そんなときに検討したいのが、寄付という選択です。iPadは教育現場や福祉施設、被災地支援などで再活用されることが多く、ただの不 […]